50代オヤジのひとりごと

日常感じたことを書いてます。

ドリフトタクシー

「ドリフトタクシー」ってご存知だろうか? 福島県二本松市に「ドリフトの聖地」と呼ばれているサーキットがある。その名は、「エビスサーキット」。1986年に開業し、ドリフトの初心者向け講習会やライセンスなしでの走行が体験できる、ちょっとマニアックなサーキットのようだ。

ドリフト走行というと、ドリフト愛好者でもない私などは、バラエティ番組の罰ゲームで使われているのをたまに見かけるくらいで、ましてや日常生活において、自分自身でドリフトを体験する機会は、ほぼないのが普通であろう。又、興味があったとしても、自分の車であえてドリフト走行をすることには、多少なりともためらいを感じるのではないだろうか。「ドリフト走行は体験してみたいけれど、事故ったら嫌だな・・・」、そんな方にお勧めできそうなのが、この「ドリフトタクシー」である。

「ドリフトタクシー」とは、プロのドリフト競技ドライバーが運転する車に同乗してドリフト走行を体験できるというものだ。従って、自ら運転したい人向けではないが、プロのドリフト競技ドライバーが運転することにより、素人が運転するよりは、安全にドリフトを体験できるので、敷居は高くないと思われる。実際の走行内容だが、1~3人程度の場合、峠道を再現したコースなどを1時間程度でまわるようだ。又、30人以下の団体であれば、乗客を入れ替えながら数分づつ走行するようだ。乗車料金は1台25,000円~30,000円で、前日までに予約が必要とのこと。

実際自分で体験したわけではないので、あくまでも想像であるが、プロのドリフト競技ドライバーの運転で、峠道を再現したコースを1時間も走行したら、車酔いで気持ち悪くならないのだろうかと思ってしまう。なので、仮に30人集められるのであれば、1回3人づつで、10組に分けて乗車するとして、1組あたり5~6分の乗車体験くらいが丁度いいのではないだろうか。これであれば、お一人様1,000円程度の計算だ。但し、30人集めるのは容易ではないだろうけど・・・

何はともあれ、このようなサービスは独自性があり、アイデアとしてとても面白いと思う。実際にこちらのサーキットの年間入場者数は8,000~10,000人程度とのことだが、そのうちの約10%は外国人だそうで、海外からの来場者は増加しているとのことだ。これは、アイデア次第では、東京や京都のような定番の観光地だけではなく、地方においても、訪日観光客は勿論、日本人観光客もよびこめる可能性を十分秘めているということなのだと思う。地方の活性化のためにも、このような事例が多く出てきて欲しいものだ。